2009年06月24日

私立大5校が募集停止に

志願者減少で本格化する私立大の破綻!

●平成22年度から5大学で募集停止へ
私立の4年制大学に今、学生募集停止という“存亡の危機"が現実化し始めました。愛知新城大谷大(愛知県新城市)、三重中京大(三重県松阪市)、神戸ファッション造形大(兵庫県明石市)、聖トマス大(兵庫県尼崎市)、そしてLEC東京リーガルマインド大(本部:東京都、全国12キャンパス、以下「LEC東京」 と略)の5大学が、ついに平成22(2010)年度から学生募集を停止することになったのです。

この募集停止の第一波には「地方・新設・単科・小規模大学(入学定員200人以下)」 に加え、規制緩和(構造改革特区)により初めて誕生した「株式会社立大学」 が含まれています。加速する志願者減少や大学乱立で、一部の私立大はここ数年“志願者激減症候群"あるいは“定員崩壊症候群"に悩まされ、特に地方の小規模校では破綻寸前の兆候さえ側聞されていました。言うまでもなく、定員充足率の低下が経営基盤の弱体化を誘因していたからです。すでに短期大学では、平成7年(1995)度から進学者は減少(“短大離れ")に転じ、最近10年間で約170校もの短大が姿を消しています。そして4年制大学にも、この“西高東低型"に近い淘汰の嵐は襲いかかったのです。戦後の混乱期を除けば、大学が他校との合併以外て募集停止をしたケースはまれで、平成期に入っても平成16(2004)年に閉学した立志舘大/経営(広島県坂町)と、平成19 (2007)年度から募集停止をした東和大/工(福岡市)の2大学のみです。戦後60余年にわたって生き続けてきた“大学安泰論"は、平成20年台突入とともに終焉です。


● 募集停止校にも定員充足率11%〜78%の格差
最悪の学生募集停止に至った5大学の学生確保は、いったいどこまで追いつめられていたのか。ここでは、下表にまとめた平成21(2009)年度の定員・入学者数・定員充足率の最新データから、各大学の入学概況を確認してみることにします。
<大学・学部名> <定員> <入学者数> <充足率>
◆愛知新城大谷大/社会福祉 100人 13人 13%
◆三重中京大/現代法経 200人 155人 78%
◆神戸ファッション造形大/ファッション造形100人 35人 35%
◆聖トマス大/人間文化共生 250人 110人 44%
◆LEC大/総合キャリア 160人 18人 11%

表からも分かるように、いずれも定員充足率は低く、三重中京大を除く4大学では50%を切るきわめて危機的状況に見舞われたことが検証できます。しかも5大学ではここ数年、その減少傾向にほとんど歯止めがかからなかったのです。

ちなみに、受験生急増期の平成2(1990)年度を振り返りますと、三重中京大(当時松阪大)は志願者数で一般入試3,465人、推薦入試1,128人、計4,593人を集めています(政治経済学部定員300人)。また聖トマス大(当時英知大)も志願者数は一般入試1,870人、推薦入試481人、計2,351人を集めています(文学部定員260人)。この平成2年度と上表に示した21年度の数字は前者が志願者数、後者は入学者数と異なっていますが、両年度間の推移は一目瞭然です。

定員充足率百パーセントをクリアーしていた昔日の面影はまったく消え失せています。


● 「地方・新設・単科・小規模校」のカテゴリー
今回の募集停止5大学については、その所在地、設立年、学部構成、規模別から「地方・新設・単科・小規模」 といった部類のカテゴリー(範疇)に整理・統一できます。これは早稲田・慶応・同志社・関西学院等に代表される「都市・伝統・総合・大規模」 型大学の対極に位置します。

ここでは、5大学のカテゴリーを特化する「地方・新設・単科・小規模」 の4点のうち、やや変則的な「新設」 について補足説明をしておきます。例えば、聖トマス大(旧英知大)は昭和38(1963)年度に開設されていますので、通例では新設の部類には該当しません。しかし、同大学が平成19(2007)年に大学名改称、翌20(2008)年に学部改組等を実施した抜本的リニューアルに注目し、例外的な新設扱いとしました。また、三重中京大(旧松阪大)も昭和57(1982)年開設ですが、平成17(2005)年の大学名改称や学部改組から、これまた新設の部類に含めました。ちなみに、三重中京大は中京大(名古屋)と同一の梅村学園の設置大学です。

その他注目したいのは、愛知新城大谷大を除く4大学の学部がいずれも全国唯一の学部名称として登場した点です。現代法経(三重中京大)、ファッション造形(神戸ファッション造形大)、人間文化共生(聖トマス大)、総合キャリア(LEC大)などいずれも“オンリーワン"の学部名です。残念ながら、このユニークな学部名も数年後には消え去る運命にあります。

なお、このカテゴリーでは特に項目設定をしていませんが、学力担保選抜(一般入試)における「機能不全(低下)」が、5大学に共通して見られる点を指摘しておきます。

直近のデータによれば、平成20(2008)年度の全私立大に見る定員割れは過去最多の266校で、その割合は47.1%(短大は243校67.5%)となっています。さらに財政的にも37.1%の大学法人が、単年度の授業料等収入で経常的支出を賄えきれていません(日本私立学校振興・共済事業団調査)。これらの全国データから危惧される一つは、平成20年度の定員充足率50%未満の大学が前年度の17校から29校へと急増し、充足率低下に拍車がかかっていことです。しかも、その多くが募集停止予備群とされる「地方・新設・単科・小規模」校に顕著です。募集停止前兆のレッドゾーンは、まぎれもなく拡大しつつあります。

参考までに、学部別定員充足率を見ますとA大学B学部で定員40人に対して入学者10人、充足率25%、C大学D学部で定員60人に対して入学者9人、充足率15%(今年度から学部募集停止)、E大学F学部で定員70人に対して入学者19人、充足率27%、といった絶体絶命の窮地に立つ学部が続出しています。


● 中央教育審議会も「入学定員重点化支援」
以上、学生募集停止5大学を中心として大学入試の現状を見てきましたが、募集停止で懸念されるのは在籍学生への対応です。この点に関して、5大学とも1年生が卒業する平成12(2014)年度までは責任を果たし、少なくとも大学運営を継続することを約束しています。しかし、再受験のために退学を決定している学生も少なくないようです。大学淘汰が始まったの今、在籍学生の取り扱いを含め大学設置基準等の見直しは喫緊の課題です。

参考までに、解説の後に<資料A><資料B><資料C>を掲げてあります。<資料A>は聖トマス大学の「学生募集停止に関する」 学長声明で、大学設立当初の夢と挑戦が語られ、さらに大学名改称や学部再生と前後して始まった志願者離れの経過や苦悩が吐露されています。

<資料B>は5大学の平成20(2008)年度入試の概況ですが、募集停止の前兆は明々白々です。入学者の大幅な定員割れのほか、特に一般(学力)入試に見られる選抜機能の低下や推薦入試偏重の実態について確認してみてください。すでに5大学にはレッドシグナルが点滅していたのです。受験にあたっては、まず的確な情報を入手し、分析することです。

<資料C>は受験情報誌等(蛍雪時代『受験年鑑』)に入試データ(募集・志願・受験・合格・入学等)を非公表としている大学例です。入試の情報公開・説明責任は大学にも義務づけられていますが、データの非公表校は年々増加しています。多くは定員割れの実態を封印しているものと推測されます。

募集停止の問題とも関連して注目したいのは、最近の中央教育審議会の動きです。同審議会の大学分科会では『中長期的な大学教育の在り方に関する第一次報告』を発表(6月15日)しましたが、その中に「人口減少期における我が国の大学の全体像」 が盛り込まれています。そこでは◆定員調整に向けた取り組み、◆計画的な定員調整、◆入学定員重点化に対する支援(厳しい状況にある学部等を募集停止する場合の財政支援)、◆定員割れをしている学部等の設置認可の厳格化、などが検討課題とされています。いずれも「大学の適正規模の観点からの自主的な組織の見直し支援」 と 「大学の健全な発展のための収容定員の適正化」 を目指しているようですが、今後の具体策が待たれるところです。

規制緩和による大学受験・進学の“陰と負"については抜本的見直しが期待されます。


● 母校が“墓校"にならないための志望校選定を     
志願者減少と学生募集停止等による大学破綻は、今後さらに拡大することが予測されます。入試データを総合的に分析してみますと、少なくとも40近い大学が淘汰への“リスク症候群"を露呈しています。特に懸念されるのは、選抜機能を失っている「学力選抜力」の弱い低ランク校で、中には募集人員30人に対し、志願者が1人といったのケースも見られます。

教育の「特急20世紀号は脱線した」 とは、『STUDY TECHNOLOGY』 で世界的に知られる教育者、ロン・ハバード(アメリカ、1911〜1986)の有名な言葉です。彼は「教育とは文明の知識を一つの世代から次の世代へと伝える役目を担った機関車」 になぞらえました。

しかし、「不幸なことに、その列車を運転する人々が点轍機を間違えた結果、特急20世紀号は脱線した」と、20世紀の教育を慨嘆しました。最近のわが国の歪曲化された大学受験・入試を考えるとき、私は進学転轍機の誤作動が社会全体を含め、特に大学や受験サイドにあるように思えてなりません。まさに今回の募集停止は「受験進学平成号の脱線」と言っても過言ではありません。ロン・ハバードの言葉を改めて噛み締めている昨今ですが、受験生には21世紀の知識基盤社会に生きるための転轍機操作を誤らないでほしいものです。

安易な選択による進学校が、ゆめゆめ“墓校"にならないことをせつに祈ります。



■資料A 聖トマス大学(旧/英知大学)学生募集停止のお知らせ
聖トマス大学(大学院含む)は、 2010年度からが学生募集を停止することにいたしました。 聖トマス大学は、「真理にいたる英知の力をそなえ、自立した人間を養成する」 ため、1962年に英知短期大学宗教科を創立し、翌1963年に英知大学神学部が創立されました。翌1964年には文学部を開設し、1996年に大学院人文科学研究科を新設、2007年には聖トマス大学国際協議会に加盟し、世界の聖トマス大学との国際交流推進を図るため、大学名称を聖トマス大学と変更し、また、2008年には文学部を人間文化共生学部に改組することでさらなる発展を期待し、短期大学時代(1974年まで)を含め約1万名の卒業者を社会に送り出しつつ、いっそう社会から必要とされる大学となれるよう努力してまいりました。

しかしながら、日本における少子化の進行等の影響を受けて入学志願者が年々減少し、特に近年は急激であり、大学をめぐる教育環境が非常に厳しくなってまいりました。
聖トマス大学は、健全な学校運営を維持するために全学あげてさまざまな施策を講じ努力をしてまいりましたが、このように厳しい環境に打ち勝つことができず、入学する学生数の激減と昨今の経済不況の直撃によって、将来にわたって教育研究を維持することが困難になってしまいました。このような決定に至りましたことを深くおわび申し上げます。
今後は、より良い教育環境を在学生に提供することを最優先に取り組み、就職支援につきましてはこれまで以上に万全を期して取り組んでまいります。

在学生・卒業生・保護者の皆様、学校関係者ならびに地域の皆様のご厚情にお礼申し上げるとともに、学生募集停止に至りました事情をご賢察いただき、今後のご協力とご鞭撻を心よりお願い申し上げます。
2008年6月 聖トマス大学 学長 小田武彦

■資料B 5大学に見る平成20年度入試の概況 
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■資料C 志願者数等入試データ非公表の私立大学(平成20年度蛍雪時代/『受験年鑑』)
苫小牧駒澤大 函館大 稚内北星学園大 青森大 富士大 東日本国際大 桐生大 浦 和大 東邦音楽大 愛国学園大 植草学園大 上野学園大 東京神学大 東京未来大 文化女子大 武蔵野音楽大 LEC東京リーガルマインド大 松蔭大 新潟経営大(一部不 明) 清泉女学院大 朝日大(歯学部除く) 岐阜女子大 中京学院大 東海学院大 浜 松学院大 愛知文教大 名古屋音楽大 名古屋産業大 京都創成大 明治国際医療大 神戸ファッション造形大 奈良産業大 高野山大 環太平洋大 久留米工業大 第一薬 科大 福岡医療福祉大 福岡経済大 福岡国際大 保健医療経営大 長崎ウエスレヤン大 尚絅大学 平成音楽大 南九州大 第一工業大 名桜大
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2009年04月27日

選抜法の「誤解語」こそ最大の障害

"A to Z"の魑魅魍魎の選抜略号
平成20(2008)年度データによれば、大学・短大進学率は55.3%をこえ“ユニバーサル期"に突入しています。しかし、一方で加速的に進む少子化と大学の乱立(765校)により、私立では懸念すべき定員割れが大学で47.1%、短大で67.5%といずれも過去最高となっています。
このような大学を取り巻くドラスティックな環境変化の中、各大学は勝ち残りへの教育改革や学生確保に向けて千変万化の対応を迫られています。なかんずく経営基盤の入学者確保に関しては、学部・学科の新増設から選抜法に至るまで知謀百出の戦略・戦術を展開しています。例えばその具体的事例が、年々歳々新登場する複雑化した選抜法の略号やそのキャッチコピーなどです。今やアルファべットの略号はAから始まりZまで使用されています。しかも大学・学部によって異なっていることです。併願校の多い受験者にとっては大混乱を招いています。

募集要項で「誤解語」解消を
次に掲げた80の「大学入試選抜用語」 は、そのほとんどが平成21年度の募集要項や受験情報誌等に掲載された各大学独自に使用されている略号やキャッチコピー等の一例を示したものです。ただし、一部に受験関連用語が含まれていることをお断りしておきます(◆印)。昭和期に大学受験を経験した旧受験人類の保護者にはまったく理解できない難解語、あるいは誤解語となっているはずです。これから進学を迎える受験生にとっても、志望校以外の用語については、ほとんど理解していない、あるいは間違って理解している“誤解語"になっていることと考えられます。
大学受験界には今、このような誤解語が氾濫・錯綜しているのです。そしてこの誤解語から生まれる誤った情報が、やがて受験・進学の最大の障害となることは自明です。そのためにも、進学準備が本格的にスタートするこの時期にこそ、先ずは受験・進学を左右する誤解語の解消に努めることです。今回はそれぞれの正解については省略しますが、受験情報誌や募集要項、さらにはオープンキャンパスや入試説明会、在学校の進路指導室などで十分チェックしてみましょう。3割程度の正解が得られれば、第一段階としてはとりあえずパスにしておきましょう。
志望校選定段階の最大障害が、これら選抜法などの誤解語にある点を指摘しておきます。

[大学入試選抜用語/CHECK TEST]
□アグリーメント・エントランス(AE)
□◆T・U・V、前・中・後、A・B・C
□インターネット入試
□EM(エンロールメント・マネジャーズ)入試
□ヴィジュアルリテラシー入試
□A・SA・MA・V・E・F・IR方式
□A・AS・B・C・D・E・F方式
□FIT (Flexible Intelligent Thinking)入試
□AOマルデス入試
□AOスクーリング 
□EQIQ(エクイック)入試
□エクセレントタイプ・エフォートタイプ
□SP(セルフプレゼンテーション)入試・FS(フィールド・スタディー)入試
□AOエントリー入試・AOコーディネーター入試
□オープンキャンパス参加加点方式
□学部特色科目型入試(T方式)
□科目重点選抜群方式
□CAP(クロスオーバー・アドヴァンスト・プログラム)
□均等配点・傾斜配点
□クリーンエネルギー・ワイン科学特別教育プログラム入試
□クリティカルライティング(Critical Writing)
□グローバル・メディア・スタディーズ(学部)
□◆公募性推薦・指定校推薦
□工学創成プログラム
□高-大連携入試
□ケータイ入試・メディア適性入試
□甲式・乙式配点
□高得点セレクト方式
□JFM入試
□ジェネラルコース・フレキシブルコース
□資格取得者優遇入試 
□自由選抜入試(AO)
□シニア・ブロンズスチューデント(AO)
□自動加重配点方式
□ジュニアマイスター型AO
□◆私立大定員割れ
□神女ファミリー方式
□数学・理科科目別重点選抜群方式
□スーパーサイエンスハイスクール枠推薦
□数学オリンピック入試
□◆セ試重視型・二次重視型
□セ試利用・セ試併用方式
□全国枠推薦・地域枠推薦
□センター2Way方式・センタープラスワン方式
□総合科目・総合テスト・総合問題
□1類・2類・3類・4類・5類・6類・7類
□達人チャレンジ入試
□ダビンチ入試
□◆地域指定推薦枠の拡大
□着用服制限
□2in1(ツーインワン)併願方式
□デリバリー入試
□得意科目試験・ベスト2試験
□特待生入試
□飛び入学
□21世紀プログラム 
□二段階選抜
□入学前サポートシステム
□◆入試方法の多様化と評価尺度の多元化
□人間社会学域・理工学域・医薬保健学域
□配点・科目自由選択制
□配点希望申告制
□ビジネスマネジメント学群アビエーション学類フライト・オペレーションコース
□PC方式
□フェニックス方式
□ふるさと枠
□フリーパス制度
□プレゼンテーション入試
□ポートフォリオ推薦
□ボーナス点加算
□マッチングプログラムコース
□マニフェスト入試
□マルチエントリー方式・オンリーワン方式
□模擬試験利用方式AO
□ライブ式AO
□◆リメディアル教育
□理科大好き学生選抜
□ルネサンス入試
□ローリング審査型方式
□ワンでい割引

なお、参考までに志望校選定のための一般的な 「選抜法チェック項目例」 を掲げておきます。
□大学プロフィール
□アドミッション・ポリシー
□学部・学科構成
□入試日程
□入試の種類(一般・推薦・AO・専門高校等)
□要項請求先
□募集方法・募集人員
□2段階選抜
□配点・試験時間
□選考基準
□入試日程
□出題形式・解答方式
□受験料・学費等
□学費納入方法
□入試科目(センター試験・独自試験<二次試験>等)
□変更点
□科目別出題範囲
□出題形式
□第2志望以下の扱い
□試験場
□奨学金・スカラシップ
□オープンキャンパス
□高大接続
□前年度データ(競争率・合格最低点・難易度等)
□ホームページで確認(URL入力)
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2009年01月21日

センター試験 二日目

大学入試センター試験は2日目の18日、理科と数学の試験が行われ、全日程が終わりました。

受験者数は
理科〈1〉19万4029人(受験率35・7%)
数学〈1〉36万2628人(同66・7%)
数学〈2〉32万8357人(同60・4%)
理科〈2〉23万869人(同42・4%)
理科〈3〉16万9864人(同31・2%)

平均点の中間発表は21日、得点調整するかしないかの発表は23日に行う。
 大学入試センターによると、トラブルによる再試験の対象者は2日間で計718人で、過去最多の1213人だった昨年を大幅に下回った。
(読売新聞より)
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2009年01月18日

センター試験

センター試験が始まりました。

今年の志願者は昨年より596人多い54万3981人です。

このうち公民は30万5639人(受験率56・2%)、
地理歴史は35万9936人(同66・2%)、
国語は48万4884人(同89・1%)がそれぞれ受験しました。
(読売新聞より)
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2009年01月03日

「学力無担保」選抜と低学力の相関

@ 5割を下回る私大の学力選抜者
今回は入学者選抜における“学力無担保"の選抜法と低学力の進学について考えてみます。前者は受け入れ側の大学、後者は送り側の高校に対する問題提起です。
初めに次ページ掲載の 「平成20年度の選抜法に見る国公私立大別入学者数(比率)」 ならびに 「最近の選抜法に見る大学入学者数(比率)の推移」 から実態を確認してください。
実は最近の中央教育審議会の中間答申や教育再生懇談会で検討されている 「高大接続テスト」 は、低学力の大学入学者を憂慮した緊急対策の一つなのです。表からも分かるように、直近の平成20年度の大学入学者選抜法は@学力中心の一般入試,AAO(アドミッション・オフィス)入試、B推薦入試、Cその他(専門学校・総合学科卒業生入試、帰国子女入試等)の4種類に分類できます。それぞれの選抜法による入学者数(比率)は、国公私立の設置者別で差異はありますが、全体としては一般選抜55.9%、AO入試8.0%、 推薦入試35.4%、その他0.8%となっています。これらのデータで注目したいのは、学力保証に欠ける学力無担保(一部で大学入試センター試験利活用)の推薦入試やAO入試が43.4%を占めていること、特に私立大では一般入試が5O%を割り、逆に推薦とAO入試が50%台に突入している点です。しかもこれらの推移が平成12年度以降のデータからも分かるようにかなり加速化していることです。
まずは大学教育崩壊にも連動しかねない、この憂慮すべき選抜実態を看過できません。

A 大学教育に機能不全の低学力進学
一方で黙認できないのは、“ゆとり選抜"による低学力層の進学です。
大学側の“学力無担保選抜”が低学力進学を助長している点については否定できませんが、問題は進学者の多くに指摘されている入学前の学力不足です。最近の大学カリキュラムには、十数年前にはほとんどシステム化されていなかった正規の補習授業(リメディアル、平成18年度実施約61%)や初年次教育(18年度実施約71%)が組まれたり、さらに修業年限別大学卒業率の低下傾向からも推測されます。これは明らかに学力保証欠落の選抜法と、それに甘んじる受験側の進学意識の低下や学力軽視の結果にほかなりません。“学力接続"に見られる機能不全の解消こそ、大学・高校間で解決すべき喫緊の課題です。
合格実績をあげる安易な進学指導が、やがては本人はもとより大学教育に大きな墓穴を掘ることになるこの現実を直視しなくてはなりません。多様化するAOや推薦選抜の拡大策に便乗した、いわゆる競売的“アドミッション・オークション"に惑わされないことです。
やがて大学にも、質的検証のための“大学版PISA"とよばれるOECDによる高等教育学習成果アセスメントの実施が予定されています。おそらくこの点に大学も留意し、入学者選抜法の“チェンジ"に踏み切ることは必至です。この学力到達度チェックを見越した大学は今、高大接続の名の下にさまざまな連携を模索しているのです。


B “魑魅魍魎"はいつまで跋扈する?
実は先日、ある進学研究会の席上で、注目の高校・大学連携(コラボレーション)の乖離を実証するような事例を耳にしました。その危惧すべき内容の一部を紹介します。
大学側のケース: 「こんなことさえ理解できないのか、出身高校はどこかね。君は推薦組かい。もう高校へ戻って基礎から勉強し直すんだな。推薦した先生に来てもらうよ。」
これを卒業生から聞いた高校側のケース: 「入学許可をくれたのは大学だよ。あの大学は学力に配慮した授業やリメディアル授業で支援するから心配無用って約束していたのに。大学の責任転嫁もひどいな。」
ここではあえて高校側への警鐘例としてオープンにしますが、この両者間の齟齬と当該進学者の複雑な心境に対し、進学指導の高校サイドではいったいどのように受け止められるのか。率直な声をお聞きしたいものです。
大学進学のユニバーサル化時代に突入した今、進路指導にとっては一過性の受験指導から入学後の学力を視野にいれた進学支援に留意すべきでしょう。そして大学側には、学びと学力担保のための選抜色を早急に見直すことを提案したいものです。それにしても、学力無担保の選抜法と低学力の進学を漸増させる“魑魅魍魎"は、いったいいつまで受験界に跋扈し続けるのでしょうか。

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タグ:大学入試
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湯島聖堂

2009年1月2日の湯島聖堂です。

湯島聖堂

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湯島聖堂

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湯島聖堂

湯島聖堂

タグ:湯島聖堂
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2008年12月30日

知行合一

知行合一という言葉があります。

中国「明」時代の儒学者王陽明が唱えた陽明学の学説です。

知行合一とは、「知識と行為は一体であるということ。本当の知は実践を伴わなければならないということ」です。

学びを忘れて知識のみの習得に走る傾向にある現代の学校教育関係者は、この言葉の意味を良く理解しなければならないと思います。

江戸時代末期、明治時代の政治家、勝海舟は、自著『氷川清話』の中で、知行合一について、次のように述べています。
行わないのだから、知らないのも同じだ。何事でもすべて知行合一でなければいけない。


知行合一
タグ:知行合一
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2008年12月17日

桑田真澄氏の早大大学院進学に学ぶ

元パイレーツで野球評論家の桑田真澄氏が来年1月、早大大学院を受験するそうである。現在40歳。

「スポーツ科学研究科」の社会人入試を受験するもので、合格すれば来年4月から晴れて大学院生。巨人からドラフト1位指名されたPL学園3年時にも早大進学の可能性があった桑田氏にとっては、25年越しで夢が実現することになる。

小学6年生の時の作文で「将来の夢は(野球の)強い高校から早稲田大学に行くこと」と書いた。85年ドラフト会議のときPL学園3年生だった桑田氏は連日、早朝5時半に起床して1日2度の「100日祈願」を行った。祈ったのは「早大に行って巨人に入団することが理想ですが、ベストの道をください」というもの。ドラフトでは巨人から1位指名を受け、受験はせずに巨人に入団した。それから25年越しの夢。桑田氏は巨人入団後も入学願書を取り寄せて手元に置いておくなど「いつかは…」の思いを抱き続けてきたそうである。合格すれば来年4月1日の誕生日に41歳になるのとほぼ同時に「キャンパスライフ」がスタートすることになる。

そして桑田氏が常々述べているのは、「全力で野球界に貢献したい」ということである。

本当に素晴らしい。

ここに、生涯学習とは何か、何のために学ぶのか、大学進学とは何かの原点を見いだす思いである。
早稲田大学
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出版不況の陰にあるもの

現在は、情報消費の時代だ。
次々に情報が現れ、あっという間に消えていく。

私たちの知識の宝庫である書籍もまた、短命化している。
新刊として書店に並べられた本も、次々に発刊される新刊に
押されて、出版社に返品されていく。
10年前、20年前は、数十万部クラスのベストセラーが、
現在非常に少なくなっているという。

本が読まれなくなった。
そして出版界が大変な不況に見舞われている。

一昔前、『声に出して読みたい日本語』『間違いだらけのクルマ選び』などの大ヒット世に出した草思社が本年1月、経営破綻した。

パソコンの定番書を出していたX-mediaが2007年11月、破産した。


雑誌もまたしかりである。

『男の隠れ家』『頭で儲ける時代』の出版社である「あいであ・らいふ」が昨日、東京地裁に自己破産を申請した。

講談社の『マガジンZは、部数低迷で来年1月に休刊する。

読売新聞社の『読売ウィークリー』が12月1日号で、休刊となった。

90年に最高80万部の発行部数を誇った小学館の『週刊ヤングサンデー』は近年は20万部と落ち込み本年休刊となった。

それ以外にも『月間現代』『ロードショー』『論座』『主婦の友』などの有名雑誌が休刊に追い込まれている。



本は知的活動の源だ。
本が読まれなくなったことは、日本の将来を不安にさせる。

なぜ本が読まれなくなったのか?
インターネットや携帯の発達で、読書時間が取れなくなったなど、様々な分析がなされている。

洪水のごとく次々と現れる情報に含まれる未知の言葉である。
未知の言葉に対する無理解である。

文明が高度化し、技術が専門化し、一部の人にしか分からない専門用語、術語が増え、それがインターネットやテレビ、新聞を通じて、一般の人の目の届くところに現れるのである。例えば「レバレッジ」「デリバティブ」「スワップ」・・・。これらの金融用語をどれだけの人たちが理解できているだろうか? これらの言葉を目にしたり、聞いたりした人は、金融って何か難しそうだなぁ、とぼんやり考えながら、それらから手を引いてしまうのである。

言葉に対する無理解は間違いなく、出版不況の一因である。
もちろん面白い本が少なくなったなどの要因はあるものの
言葉の商売である出版業界にとって、何とも皮肉なことである。
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2008年12月07日

麻生首相は読字障害?

麻生首相の漢字読み間違えが話題になっています。

踏襲→「ふしゅう」
未曾有→「みぞゆう」
「踏襲」「未曾有」以外にももっとあるようです。一国の総理総裁が、このような漢字を読めないは問題です。しかしもっと困るのが、いわゆる「識者」と言われる人たちがそれを複雑化させ、新たな問題を作り出すことです。

数年前ミリオンセラーとなった「バカの○」の著者T.Y氏は、この首相の誤読を取り上げ、「読字(どくじ)障害ではないか」との見解を示したそうです。

「読字障害とは、知的能力に異常がないのに、書かれた文字を読むことが困難な症状で、原因は分かっていない。欧米では人口の10%、日本でも5%が何らかの読字障害を抱えていると言われている。」とのこと。

麻生首相の読み違えは確かに問題であるが、しかしこれは首相が単に正確に理解していないだけのことです。覚え直せばすむことです。

これを指摘するT.Y氏は、漢和辞典、日本語大辞典に載っている漢字をすべて一語の間違い、勘違いなく、読めるのでしょうか? 英単語の発音をすべて正確に読み間違えることなく、意味を理解した上で、発音出来るのでしょうか? それができると言うなら、さらにフランス語? イタリア語は? 韓国語は? 中国語は?

読めはしないと思います。

もし言葉を読み違えたり、間違って覚えていることが読字障害なら、ほとんど全員が読字障害ということになるでしょう。大問題です。

首相は、それらの言葉を間違って覚えているだけです。それが原因です。それは誰にだってあることです。

漢字を読み間違えたら「読字障害」ということになれば、いたずらに子供たちの不安をあおるだけの結果になり、日本の教育と将来に大きな禍根を残します。識者は社会への影響力が大きいだけに、自分の言葉に責任を持って発言して頂きたいものです。
タグ:読字障害
posted by kuro at 14:23| Comment(1) | TrackBack(0) | 学び | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする